熱中症は、本来、体温が上がりすぎて発症するので暑いはずなのに、なぜ、寒気がするのでしょうか。矛盾していますよね。暑いのに、寒気が発生するなんて事あるのでしょうか。
身体は本来、寒ければ、血管を収縮させ体温を逃がさないようにし、暑ければ、血管を拡張し、熱を発散しようとします。しかし、これは、自律神経が正常に働いているときで、自律神経が異常をきたすと感覚もおかしくなり、暑くても、寒気を感じてしまうのです。
熱中症にかかった時に、寒気が発生すれば、重症ですのですぐに救急車を呼んでください。それまでの応急処置は、まず、首筋を冷やしてください。そして涼しいところに運んで、衣服を緩め、首はもちろん、脇の下、足の付け根などの動脈が表面に近いところを冷やしてください。
もう少し、詳しく説明しますね。
目次
熱中症寒気の原因
体温調節をつかさどるのが、自律神経ですが、自律神経を支配しているのが脳の視床下部というところです。熱によってこの視床下部が正常に働かなくなると、暑いにも関わらず寒いという判断をし毛細血管を収縮させ、汗を止めると同時に熱を発生させようとして身体がぶるぶる震えだします。その結果、寒気を感じるようになります。
話は、少しそれますが、この逆の場合もあります。冬山登山で遭難し、長く寒さにさらされていますと、同じように視床下部が正常に働かなくなり、実際は寒いのに暑いという感覚にとらわれ、着ている服を脱いで凍死するという事故も今までに起きています。
熱中症寒気の処置
熱中症で寒気が発生したときは、熱中症の中でも最も重いⅢ度(重度)になりますので、命にかかわります。すぐに救急車を呼びましょう。
本ページはプロモーションが含まれています
Xingmeng 3枚セット 冷却タオル UVカット アウトドア |
アイスノン 首もとひんやり氷結ベルト (カバー1枚+ゲル2コ入) |
大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワン 500mlx24本 |
そして、首筋をメインに冷やしましょう。脳の視床下部を早く冷やすのが目的です。そしてエアコンの効いた部屋や、涼しいところに移動し、衣服を緩め、首はもちろん、脇の下、足の付け根などの動脈が表面に近いところを冷やしてください。寒気がすると言われても、暖めないでくださいね。
熱中症のその他症状
熱中症は、多くの症状が発生します。区分は、Ⅰ度(軽度)、Ⅱ度(中等度) 、Ⅲ度(重度)とあり、特にⅢ度(重度)は、命の危険があります。ですので、それぞれの段階の症状を知ることにより、今、どの段階にあるかを見極めることが重要になります。そこで、各段階の症状をまとめましたので、参考にしてくださいね。
Ⅰ度(軽度)の場合
(熱失神) めまい、顔のほてり、冷や汗、一過性の意識障害
(熱けいれん) 手足のけいれん、筋肉痛、足がつる
Ⅱ度(中等度)の場合
(熱疲労) 全身の倦怠感、吐き気、嘔吐、頭痛、多くの汗をかいているのにもかかわらず、水分補給が出来ない
Ⅲ度(重度)の場合
(熱射病) 汗が出ない、寒気がする、逆に汗が止まらない、意識障害、全身の臓器の障害
以上のように、各段階によって症状が変化します。
各症状の処置手順
-
- まず、どの症状なのか見極めてください。次に、どの段階にあるかを見極めてください。
- Ⅱ、Ⅲ度の場合は、すぐに救急車を呼んでください。
- それと同時に、エアコンのきいた部屋や、涼しいところに移動してください。
- そして、衣服をゆるめ首筋、脇の下、足の付け根を冷やしてください。
- 汗が蒸発しやすいように、扇風機やうちわで風の流れを作ってください。
山善(YAMAZEN) 熱中症対策 グッズ 13点セット 救命救急医 監修 共同開発 マニュアル付き YHEK-30 |
物理的なクールダウンアイスパックバンドは、スプレーヘッド防水ゼロ漏れ再利用可能な軽量ポータブルに適しており、熱中症の応急処置鎮痛に適しています,ピンク,L |
Belca 熱中症応急処置セット TU-NSB |
- 汗は、ふきとらないでください。拭き取ってしまうと蒸発しなくなり熱が奪われませんので体温は、ますます上昇してしまいます。
- 足は、身体より、少し上にあげておきましょう。
- 汗が出ていない場合は、水をかけたり、濡れたタオルで身体をぬらし、蒸発を促進させましょう。
- 水分がとれるようなら、経口補水液や、スポーツドリンクを与えましょう。
- 飲み物が水しかない場合は、塩などの塩分をまぜて与えてください。
- その場合は、水をコップ1杯に対して、塩を軽く2つまみいれてください。(水200mlに塩約1.8g)
- 水分が取れないようなら、無理に与えないでください。救急車の到着を待ちましょう。
Ⅰ度の場合も、同じ手順で身体を冷やし、水分を与えてください。
症状の改善が見られない場合は、もちろん、救急車を呼んでください。
各症状の発生理由
熱失神
皮膚の血管が広がる為に、血圧が低下し、脳への血流が少なくなる為に起こります。血流を多くしようと、脈が速くなります。
熱けいれん
塩分は、筋肉の収縮を調節する作用がありますので、少なくなると、手や、足がけいれんします。
熱疲労
脱水症状が、続くと発生します。
熱射病
体温調整が出来なくなり、体温がどんどん上昇し、脳の温度も上がりますと、視床下部から、自律神経に命令出来なくなり、汗も出なくなって、暑いのに、寒いと感じたりします。
Amazonはこちら 空調服 |
楽天市場はこちら 空調服 |